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インボイスとは

インボイスとは

インボイス(INVOICE)とは何か・・・

インボイスは、送り状、仕入書、仕出書、請求書等々色々な意味合いで使用されますが、
主に輸出入を行う時に使用し、約定品の出荷案内書、物品明細書、価格計算書、代金請求書を兼ねた商用書類で、
荷主が買主宛に作成します。

INVOICEは日本語にすると「請求書」と言う意味です。
皆さんがアマゾンなどで商品を購入した時に商品とともに送られてくる請求書、それです。

貿易では、INVOICEを元にどんなものが輸出入されているかの確認や、輸入国でいくら税金を
払わなければならないのかの計算のもとになるものです。

輸出入において、無くてはならない必要書類です

貿易で使用される主なインボイス

①Shipping Invoice(シッピングインボイス)

出荷案内を兼ねた積荷の代金請求書。船便、航空便、トラック便で貨物を発送すること、すなわちshippingの際、
貨物の代金以外にも船積み経費を別途買い手に請求しますが、その際使用する請求書のこと

②Commercial Invoice(コマーシャルインボイス)

商品を売買する際に使用するインボイス。
貿易で売り手が買い手(お客)に商品明細や船積み予定、単価、合計額などを明記して代金を請求する際に使用

③Customs Invoice(カスタムズインボイス)

輸出入通関時に使用する、税関用のインボイス。
輸出入申告が目的で、税関に代金を請求するものではない
輸出入申告の際、原則としてインボイスを税関に提出しなくてはならない(関税法第68条)
(一部提出の不要な場合もある。特定申告など)

④Proforma Invoice(プロフォーマインボイス)

見積書と同じ役目を果たすインボイス。
輸入相手国が事前の輸入許可や輸入許可を義務付けている国の場合、輸出者は買い手に事前にぷロフォーマインボイスを送り、
輸入国政府の輸入許可を事前に受けるために使ったり、試算に使ったりするためのもの

インボイスへの記載事項

基本的には英語表記で記載

INVOICEには輸出入者情報に加えて、輸出入される物の品名・数量・金額、船やフライトの便名情報などの輸送情報が主に記載されます。

このINVOICEが請求書+輸出入時の通関書類にもなります。
そのため、INVOICEを見ればその貿易の内容が分かるように作成することが重要です!

  • 売り手と買い手の情報
    輸出者の社名・住所・担当者・電話番号
    輸入者の社名・住所・担当者・電話番号
  • Invoice番号
    インボイス番号の決め方に特に決まりはなし(任意の番号で大丈夫)
    連番にする、日付を利用する、送り先の会社のイニシャルを入れる、など
    ルール決めしておくと便利
  • 船積み情報
    利用する飛行機や船の便名、出港日を記載
  • 支払い条件
    その貿易取引のものを記載(電子送金決済を意味するT/Tなどが多い)
  • 貿易条件
    貿易取引条件(インコタームズ)の明記が必要
    ex.FOB NAGOYAやCIF CHICAGO
  • 貨物の詳細情報
    貨物の明細(品番、品名、数量、単価、合計金額など)
    通関業者はこの品名を見て、申告する品目統計分類番号(税番)を決めていきます
    できれば、材質や使用用途を記載すると通関業者はとても助かります
  • 荷印(ケースマーク)
    特に規定のものはなし(任意のマークで大丈夫)
    多いのは、上から会社名、仕向地、箱の番号(連番など)、輸出国名(MADE IN JAPANなど)
  • INVOICEにサイン
    最後に輸出者の名前と担当者のサインを記入
    サイン入りのINVOICEでないと輸入申告ができない国も増えている

Invoiceに表記される語句の意味は?

語句意味記入例
1."Order No."注文書番号JMM00001
2."Part No."品番52119-02010
3."Part Description"説明(品名)Cover, Fr Bumper
4."Qty(Quantity)"数量10 pcs
5."Unit Price"単価¥5,000
6."Amount"総額¥50,000
7."Total Gross Weight"総重量3.5kg
8."Shipper" or "Exporter"輸出者(売り手)Toyota Motor Corporation
"Consignee","Delivery to" or "Ship to"荷受人(送り先)Toyota Motor Manufacturing Indiana
"Sold to" or "Bill to"輸入者(買い手)Toyota Motor North America
11."Payment Terms"支払い条件T.T.Remittance
12."Country of Origin"原産国JAPAN
13."Port of Loading"積荷地Nagoya
14."Port of Discharge"荷降し地Chicago
15."Invoice"請求書売主が付与
⑨(送り先)と(買い手)は同じでなくとも良い。
⑩荷受人=買い手の場合は、表記されず(省略される)ケース有り。

留意すべきこと

(1)輸入品の代金の支払いは、輸入申告時の、輸出者(売り手)と輸入者(買い手)の間で行われなくてはならない。

(2)中国など、外貨送金に規制が有る国は、輸出実績(申告)無く、海外から代金の支払いを受ける事が出来ない。

(3)これらINVOICEに表記される情報が、フォワーダーに提供されないと、INVOICE作成に支障を来たし、
   輸出貨物の停滞や、修正申告のリスクが発生する。

やってはいけない事

税金を安く済ませるために商品の価格をわざと低く記載したり、運賃を節約するためにボリュームを小さめに記載したりする事はあってはならないことです。

仮に、フォワーダーや通関業者で上手く見過ごすことが出来たとしても税関の事後調査で指摘されて多大な追加税を払うことになる可能性があります。

船や飛行機に搭載する段階になって搭載できなくなったり、貨物の引取や船・飛行機のキャンセルで余計にお金や手間、時間がかかったりします。

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